第60回 歩こう会 奥多摩の名峰・大岳山にアタック (第60回 歩こう会)

 第60回は大岳山(御前山・三頭山とともに奥多摩三山と称せられる人気の山=日本二百名山)へのアタックを8月5日(月)に実施することとした。

 天候は晴れたり曇ったりの予報で(今年は梅雨明けが早く猛暑続きだが)いくらか暑さしのぎになりそうな日であったが、朝9時15分までにJR 奥多摩線の御岳駅集合に間に合わせるため、大宮駅を6時50分発で列車を乗り継ぎ青梅で奥多摩線に乗って車内を回ってみたら松岡ご夫妻がおられたので御岳まで同乗した。

 御岳駅にて先行していた小野・阿萬両氏と合流し5名揃ったところで、先ず御岳山を目指す。駅前から御岳山のケーブル下まで西東京バスに乗る。バス待ちの長い列の後ろに付いたが臨時を含め2台のバスが出たので座ることができた。10分ほどで到着。急な車道をわずかに登って、「御岳山鉄道」の滝本駅からケーブルカーで一挙山頂駅へ。展望台があって筑波山や江の島・新宿高層ビル群などが見えるとあったがこの日は曇ってかすんでおり残念ながら眺望は得られなかった。

 9時50分出発。先ずやや登り気味の幅広い舗装路を歩く。御岳ビジターセンターを右に見てかなりな急坂を登って行く。左手に御師集落や日の出山への道を分けるとすぐに神代ケヤキにつく。樹齢千年といわれ、国の天然記念物に指定されているそうだ。

 ここから土産物屋や食堂のの並ぶ商店街を抜けると間もなく御岳山神社の随神門がある。ここまでの道中にレンゲショウマの立て看板を多く見かけたが、この先の石段の左右に花を見ることができた。石段を登りつめたところが御岳山頂上(929m)で御岳山神社本殿がある。(古来修験道の拠点で大口真神=オオカミを守り神としている)時間の都合もあって本殿に寄らず、石段の下からお参りして案内板のある坂を右へ下る。5~6分ほどで長尾茶屋に着く。 長尾平への分岐で売店がある。ここを右へ下って行くと天狗岩・七代の滝からロックガーデンへの道を左に分ける。(この道は後にまた合流する)しばらくすると(天狗の腰掛け杉=樹齢推定350年)にたどり着いたが、ここから右へ急坂をたどると奥ノ院へ行ける。

 我々は急坂を避けて左へ平坦な道を辿る。軽いアップダウンを繰り返して、木橋で涸れ沢を渡ると水場があり、小休止して冷たい山水で喉を潤す。沢沿いの道を進むと左手に古い東屋が見えてきた。ここでロックガーデンからの道を合わせる。道は赤土の滑りやすい急坂となり登りつめたところが芥場峠のはずであったがなんとなく見逃して通り過ぎてしまった。

 道はまたゆるやかなのぼりとなり、やがて奥ノ院からの道を合わせ次第に足元の悪い岩混じりの道となった。「滑落注意」の標識があり、鉄梯子や鎖場なども通過するので三点確保で緊張しながら上る。松岡夫人が意外に元気で驚く。

 岩場を過ぎると間もなく杉の林が見えてきて、旧大岳山荘の建物の上に出た。休業中なので建物はかなり老朽化している。時刻は11時40分、杉の木陰で涼しく、ちょっとした広場になっていてベンチもあったので小休止して、山荘のトイレで用を足す人もあった。ここで出会った「昔の山ガール一行」は山頂から御岳神社に戻ると話していた。

 山頂目指し、最後のひと踏ん張り。登りはじめ、鳥居をくぐって石段を登ると右手に大岳神社があり、ここも山犬様を守護神にしている。岩場混じりの道を30分ほど登り、やっと山頂(1266.5m)に着いた。南西方面の展望は開けていて、御前山がどっしりとした姿を見せていた。残念ながら富士山はかすんでいてよく見えなかった。

 記念写真を撮り、昼食休憩1時間。乾きもののおつまみを肴にちょっと喉を潤し、簡単な弁当ながら山での食事は豪華な晩餐にも劣らない。

 13時5分に下山開始。大岳山荘跡まで元の道を戻り、白倉バス停に向かう。しばらくは落石の危険がある荒れた道を行く。御前山への分岐を左折すると緩やかな下りとなる。展望が良いというベンチの置かれた富士見スポットを過ぎると、やがて白倉分岐に至る。このまま直進すると馬頭刈尾根だが右へ道を取り、急な坂道を下る。やがて、石垣が現れるが十九丁と名付けられている。さらに樹林帯の中をひたすらジグザグに下る。  

 かなりくたびれてきたあたりで道は緩やかになり、間もなく車道へ出たところが大嶽神社、さらに10分ほどで白倉バス停に着いた。時刻は15時40分。

 16時8分発の西東京バスで武蔵五日市駅へ出て、本日の山歩きは御開きとなった。

 参加者(阿萬和水・小野二六・松岡幸秀・美知子・梅谷覚雄)以上5名

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