【理事長通信】これからの東京四極会活動を考える (2019.5.1)

具体策は次回総会に諮り実行へ

前項で今期からの役員を紹介しました。皆、張り切っています。現在、これからの東京四極会をどう運営していくかについては役員の中でいろいろ討議中ですが、 概ね方向性は固まってきています。最終案は次回6月の総会で会員皆さんにお諮りしますが、以下、今考えていることを披露します。

同窓会活動に多様性を

同窓会活動にはいろいろな思いがあっていいと思います。単なる同窓会。集まればたのしい。社外交流会。会社以外の人間関係を作る。多彩な人材に会える。 卒業生、後輩を応援したい。女性会員を応援したい。学校、先輩への恩返し。何らかのプラス効果がある。 それぞれの皆さんの思いを受け止める多様性ある同窓会を理想形として作り上げたいと思います。

変わってきた同窓会活動の意味合い

ネット社会の進展により個々人あいだの連絡は容易になりましたが、一方で真の人間関係はむしろ希薄になっていると言われます。 ここに同窓会活動の新しい役割が見えてきます。言い換えれば、同窓会活動にはこれまでの会員皆さんの「親睦」、 「消息や近況の確認」のみならず「多様な思いに関わる」新しい価値観を求められていると思います。
 

東京四極会の活動ビジョン

活動の見直しによる諸課題の解決と財政安定化の両立により、若手から中堅、 シニア層までの参加会員それぞれの様々な思いをつなぐ場として機能する東京四極会の再構築をめざしていきたいと考えています。

東京四極会の現状と対応方法

東京四極会の抱える課題として一部中堅、シニア層に偏った会員構成があります。若手会員の参加を増やしていくことは喫緊の実行すべき課題です。 また、活動を支えていただく源泉の会費収入も年々減少傾向に歯止めがかかっていません。現状を嘆くだけでは活動ビジョンを実現することができません。 会員増や会費のお願いをする上で、活動の魅力の幅を広げ、多様性には多様性をもって活動の見直しを大胆に実行し、 その結果を真摯に皆さんにお知らせしてご支持を増やしていこうと考えています。

以下、具体的には、来年度を待たずして今年度からいくつかのイベントを試行します。これらの結果で実効あるものを来年度の活動案、予算案に反映していきます。
 

・学部を超えた「若手の会」を5月18日に開催

まず、若手、中堅層の会員増に向けた取り組みを試行します。幸い、昨年頃より、若手会員の中では、同窓の集まりを模索するメンバーが動き出しています。 従来と異なり、相互の連絡に、メールやSNSをうまく活用する彼らの年代らしい手法で、大勢の同窓生との連絡をとれているようです。 我々役員もこの動きをチャンスととらえ、後押ししていきます。ダイバーシティ(まずは女性、外国人)も意識し、出身学部を超えた若手の会を5月18日に開催します。 若手会員の意識の把握、SNSの活用による本会活動の活性化の検討などを行い、今後の活動に活かしていきたいと思います。
 

・財政安定を目的に発送物総数の絞り込みを試行

財政の安定化については、当面、大きな増収が見込めない中にあっては、支出の削減を一段と徹底します。 具体的には、集会のご案内、会報など配送物の総数の絞り込みを、次回の総会開催のお知らせより、ある条件を決めて試行します。
総数の絞り込みは、19年の総会時に当時の執行部提案で承認された事項ですが、実施と内容については別途決定するということで現在に至っています。 配送総数の絞り込みをいよいよ実施することになる背景には次の2つの環境変化が影響しています。
 

①これまで配送コストの削減のため宅急便を活用してきましたが、郵便法および信書便法により、従来の発送方法がとれなくなりました。 このまま発送総数を見直さなければ大幅なコストアップにつながることから、この2年間懸案だった総数の見直しは実行に移したいと思います。
②次の考え方は、会費の納入者と未納入者との公平性の観点です。ここまで財政が苦しくなると、 なかなか活動に反映していただけない皆さんに貴重な財源が大きく流れていく状況は変えざるを得ません。 ただし、これからも同窓という同じ仲間の関係は変わりません。 HPの活用などで情報の発信を継続するなど絆を広げるプラットフォームは当然残していかねばなりません。
 

このような難しい背景が待ったなしで出て来ていますが、これらの背景は東京四極会の新たな姿を描く契機としてポジティブにとらえていきたいと思います。 その他実行可能な財政削減策を検討していきますが節減効果の一部は会員増の取り組みなどに使うなど積極財政も併せて必要と考えています。
以上、慎重な検討を経て次回の総会で予算や諸活動の具体的な新運用についてお諮りします。ご意見をよろしくお願いします。