【理事長通信】(2019.12.15)

令和4年(2022年)に母校大分大学経済学部は100周年を迎えます。

東京四極会の皆さん、100周年関連記念事業の支援を加速しましょう!
  • 向こう3年間にわたり100周年記念事業と関連事業を展開
  • 事業を支える財源として記念募金活動を展開中
募金目標額1億3千万円

 
東京四極会の理事長の奥川です。いつも皆様にご支援をいただきお礼を申し上げます。
さて、2022年に母校経済学部が100周年を迎えます。まだ2022年は先の話だと思っている方々もおられると思いますが、 準備には地道な積み上げが必要なので実は時間があまり残されていません。現在、東京四極会の会員の皆さんの支援の動きはこのところ伸び悩み気味です。 今後、HPや四極だより、あるいは定例集会を通じて、100周年を祝う意義を皆さんと共に東京四極会の目線で考え更なる理解を得ていきたいと思います。

100周年を迎えるにあたって思うこと

100周年といっても比較的若い年代の会員の皆さんにはなかなか実感がわきにくいものでしょう。

最近、違う視点から母校の歴史を感じたお話をします。先日、福島大学経済経営学類の同窓会組織・東京支部「東京信陵会」を訪ねて意見交換をしました。 「東京信陵会」とは初めての交流でしたが、私たち大分大学経済学部と同様に前身母体が同じ旧・官立高等商業学校で、 東京四極会とは同窓会活動も母校所在地から離れた関東地域という共通点があります。 加えて福島大学経済経営学類も我が母校と同様に2022年に創立100周年を迎えます。

この点で改めて旧・高等商業学校の歴史をざっと振り返ります。日本最初の官立高等商業学校は1887年の東京高商(現、一橋大学)で、 1900年代に入り神戸、山口、長崎、小樽、名古屋・・と各地に高商が設立されます。 この動きの背景には、当時の国と産業界から商業の実務家の要請があったと言われます。1920年から1924年にかけて官立高商の設立は8校にのぼります。 この期間の中で1922年に誕生したのが私たちの母校の前身、大分高商です。奇しくも福島高商も同年同時期に誕生しています。 戦時中に多くの高商は経済専門学校(経専)へと改称しました。大分高商も同様です。 戦後は学制改革による新制大学への移行が行われ、大分経専も大分大学経済学部となって現在に至っていますが、全国で今年からここ数年間、 旧・高商系の学部で創立100周年を迎えるところが相次ぐのは以上の背景があるからです。歴史は時間と人が織りなしてきたものの積み上げです。 各地の高商が現在も形と名称を変えて存在しているのは、歴史をリレーしてきた同窓会の働きが大きかったのではと改めて思います。 伺った福島大学の信陵会も立派な活動を展開されています。100周年の記念行事の準備も私たちと同様に始めておられます。 同じ年に誕生した学校の関東地区の同窓会組織としてエール交換をしてきました。

一方で、時代は絶えず大きく変化しています。人口減少に転じて久しい日本の状況にあって、 たとえば少子化という要素だけでも社会や経済に与えるインパクトには相当厳しいものがあります。 当然、すでに母校の経営環境にも大きな影響がでていると思います。企業の寿命30年説という見方がありますが、100年という時間はその3倍以上の長さで、 これまで先輩の皆さん方が叡智を絞って変化を乗り越えてきた結果ですが、これから現れる時代変化はどの要素をとっても超大型台風級の変化です。

100周年は大きな通過点ですが、これからの社会変化を考えるとただ一過性で祝うのではなく次代につながる基盤づくりの重要な契機として考えるべきだと思っています。 経済学部にも大きな変化を先取りした変革の実行を望んでいきます。 いつの時代にあっても四極会は卒業生を代表して母校を応援していく歴史と伝統を次代にきちんと継承していきたいものです。
 

四極会の記念事業及び関連事業について

現在、経済学部と四極会の共催事業として、右記の記念事業及び関連事業が計画されています。
これらの予定事業はこれまで東京四極会の先代姫野理事長の頃から四極会の中で慎重に検討されてきたものです。 ハードウエアの整備と新設、市民交流、活動基盤の強化と内容は多岐にわたっていますが、 その効果はどれも大学のブランド価値を上げて将来の成長に寄与できるものとなっています。 ぜひとも100周年記念事業の成功に努めていきましょう。
 

記念募金事業について

先ほど述べましたように、記念事業を支える原資として18年夏から募金活動を開始しました。募金の全体目標は1億3千万円です。 四極会会員が全国で約12000名おられること、加えて法人からの基金も考慮して決められた目標です。 四極会本部のホームページに支部別募金状況が公開されています。東京四極会は目標1100万円に対し9月末現在で210万円、達成率は19%が今の状況です。 東京四極会の目標の考え方は会員が登録では1100名になっていることにありますが、 普段の活動に反応いただいていない会員数との乖離が現在の伸び悩みの大きな原因となっています。 もう一つの不調の原因は若手中堅会員の方々の参加率が非常に低いことです。これらは東京四極会として解決しなければいけない組織課題そのものであります。 私たち執行部も引き続き解決に向けて努力をしていきますが、記念事業、その関連事業、 そしてこれらを支える記念募金活動に関しては歴史を紡ぐ母校愛の観点から登録会員全員の参加を心の底からお願いしたいと思います。