平成26年度 東京四極会 定時総会

5月31日(土)渋谷区の新日鐵代々木倶楽部において理事会および本年度の定時総会を開催した。出席者はご来賓4名、会員57名となった。
総会に先立ち11時30分から理事会を開催した。この中で総会議題の確認を行った。

総会の司会は河原事務局次長(第51回)、開会宣言は西依事務局次長(第46回)が行ったのち、姫野理事長(第44回)が挨拶した。

西依事務局次長

《 姫野理事長挨拶 》

姫野理事長

「前回の新年会に引き続き、日本興亜損保・損保ジャパングループの若手会員に多数出席いただき、また、昭和50年卒の会員が7名も顔をだしていただいたことが今回の総会の特徴だ。今後もこういう新しい動きが大きな変化につながることを期待する」

続いて総会に移った。

定時総会議事

  • 東京四極会のホームページ刷新関係を予算化
  • 消費税対応で次年度会費を4,800円に改訂

まず、姫野理事長が「平成25年度活動報告」と「同年度決算(案)」の提案を行った。監査報告は、西山・松岡両監事が所用により欠席されたため事務局からの代理報告となった後、25年度の活動報告と決算案は満場一致で承認された。

引き続き、第2議案の平成26年度予算案の審議に移った。新年度の年度会費は消費税前年度費用との比較で大きく異なる「東京四極会のホームページ刷新関係費用」について、事務局の奥川副理事長(第50回)が以下の補足説明を行った。「広報活動として年2回の会報を発行しているが、紙面の制約があり会員皆さんの活動を十分カバーできていない、また、写真スペースも大きな枠をとれないなどの課題がある。一方、東京四極会にはすでにホームページがあるが、現行ではメンテナンスや更新が頻繁ではなくアクセス数もあがっていない。今回、ホームページの刷新によって有効性を見直して、紙の会報との連携をとって広報課題の解決を図っていきたい。具体的には、メンテナンスの簡便な仕組みを構築できる管理会社の変更と関係費用(月々のメンテナンス費用はほぼ同額、紙面刷新費用としての今期一時費用)の計上をお願いする」。
また、姫野理事長から、消費税引き上げの対応として、来年4月からの年度会費を300円アップの4,800円としたいという提案がなされた。予算案は全員の賛意を得て承認された。

総会議案はこれで終了し、来賓挨拶に移った。
まず、相良四極会会長が、ふるさと大分の状況や四極会のトピックス、東京四極会への期待、ご本人の今期末での会長ご退任の意向などを述べられた。

相良四極会会長

政治も経済も暑い東京は天気も暑いですね。全国的には経済が上向いてきたニュースが多く見られるようになりましたが、大分での実感ではまだまだかと思います。その中で大分県は観光振興に力を入れています。今日ここに出席している阿部万寿夫さんも大分県東京事務所でPR活動に精をだしています。後ほど、ご本人からその辺の状況の話があるかと思います。
 大分の状況をお話しします。大分駅周辺の再開発状況では、来春JR九州大分駅ビルの完成が予定されています。21階建で中にホテルも入ります。駅の北側も開発が進み、美術館も同じく来春に完成します。大きく変わっていきます。
 このような中、四極会にとって嬉しいニュースがあります。これは卒業生の就職率に関するものです。「就職率から沈む大学、伸びる大学」という本がありまして、その中で、経済系大学中、大分大学の就職率は90.5%と第5位にランクされました。その要因として、大分高商をルーツとする90年の伝統があること、加えて同窓会組織の四極会が健全で、しっかりと卒業生を支援しているという評価があります。大変嬉しい情報です。その中の一般的な指摘として、キーワードは母校愛だといいます。地方から都会に出てきた人は母校に対する思いが強い、また、後輩を支援する気持ちが強いという分析です。これを東京四極会に引き戻して考えますと、正にその通りだと思う次第です。母校の名前や伝統を汚してはならないと頑張っておられる東京四極会の皆さんに敬意を表したいと思います。これからも若い人たちを助けて、青雲の志を得る活動、皆さんのあとにつなげる活動を続けていただくようお願いします。
 私ごとで恐縮ですが、四極会会長を仰せつかったのが平成16年。今年でちょうど10年の節目を迎えることから、本年7月の評議員会をもって退任することといたしました。懸案の法人化の実現、そして何よりも90周年記念行事を全国の皆様のご支援をいただきながら盛大に行うことができ、私個人にとりましては大変満足しています。この10年は、同窓の絆の麗しさ、有りがたさ、強さを実感した10年です。東京四極会にはおいても歴代理事長の荒木さん、一万田さん、姫野さんをはじめ皆様に大変お世話になりました。法人化後の第1回評議員会を東京で開催しました折り、そのころはちょうど、一万田さんから姫野さんに理事長が替わる大事な時期にもかかわらずの開催でご苦労をおかけしましたが、出席評議員全員が大変喜んで帰って行った会合となったことを今でも鮮明に覚えています。あれやこれやと申し上げましたが、東京四極会の活躍は四極会全体の活動を際だたせるものがあります。四極会の名前をより引き上げる活動を皆様と一緒にめざして参りたいと思います。

市原経済学部長は、大学のグローバル運営と実績、そして四極会の寄与へのお礼、学生の就職状況が高位安定していることなどに触れられた。

市原経済学部長

東京四極会の皆様には大変お世話になっています。とりわけ、会社研究・寄付講座で複数の講師の派遣をいただき感謝しています。相良会長から紹介がありました就職率は非常に高い数字を記録しました。また、90周年記念事業の一環として公園整備が残されています。1000万円ほどの経費で、経済学部のグランドそばに公園整備を行うこととしました。
今年の新入学生は、319名です。そのうち大分県内出身者が122名、女性が129名とどちらも全体の4割を占めるにいたりました。
た。文部経済学部からのミッションは二つあります。地域的議題に応える人材、そしてグローバルな認識ができる人材の輩出です。今日は後者のグローバル人材育成の取り組みにつおいてお話しします。大学では先輩がたのおかげによります奨学金制度にも助けられて、昨年、26名の半年以上海外留学生を送り出しました。過去最高の実績です。送った先はイギリス、米国、中国などです。これは、いわゆる旧高商系大学の中で高いレベルの実績となっています。この他、短期語学留学や現地フィールドワークに関わった者も含めますと約60名の学生が海外経験を積んでいます。九州地区の高校の進学指導で、留学志望ならば大分大学へのガイダンスを行う流れもできつつあります。大学としましては引き続き高いレベルの挑戦を果たしていきます。引き続き諸先輩のご支援をいただくようお願いいたします。

乾杯の音頭は高橋副理事長(第44回)が担当。会員の健勝を祈念して高らかに乾杯した。

高橋副理事長

懇談の中では、政務で欠席した衛藤晟一参議院議員に代わって柴原秘書が政局報告を行い、また出席者の中からは、今年4月から大分県東京事務所に勤務する阿部万寿夫氏(第59回)が観光振興に奮闘する状況報告がなされた。

阿部万寿夫氏

(大分県東京事務所フラッグシップ企画推進監)
(阿部さんは今年4月、大分県庁から大分県東京事務所転勤となり、観光振興活動に活躍中です)

大分県東京事務所で、おんせん県おんせん課長を務めています阿部万寿夫です。現在、全国の地方自治体が観光振興に力を入れています。大分県には多くの一村一品などの動きは早くからありました。しかし残念ながら、ある知名度調査で大分県は全国30位で、まだまだ改善の余地があります。大分県のキャッチフレーズを考えるときに「温泉」は外せません。日本中で温泉湧出量は日本一、温泉数は第2位です。そう、日本一の温泉県は大分県なのです。東京首都圏からこういう情報を発信するは今までは行っていませんでした。これから東京四極会のネットワークもお借りして「おんせん日本一」の知名度を上げていきたいと思います。これからよろしくお願いします。

しばし懇談のあと、恒例の校歌、逍遙歌を全員で斉唱、松浦事務局次長(第47回)の中締め挨拶で懇談会を終了した。

ご来賓

相良四極会会長、市原経済学部長、大羽宏一大分大学名誉教授、柴原佳史・衛藤参議院議員秘書

参加会員(敬称略)

荒木襄(第30回)、寺田洋太郎(同)、渡邊俊彦(第31回)、梅谷覚雄(第38回)、江藤浩一(同)、小迫邦彦(第39回)、佐藤泰久(同)、石橋泉三(第40回)、梅崎弘明(同)、財津昌宏(同)、友永英一(同)、永野基昭(第41回)、松浦靖弘(同)、栗林保幸(第44回)、田川俊夫(同)、高橋信行(同)、竹上英文(同)、姫野易之(同)、溝辺憲治(同)、宮田豊(同)、佐藤勝峰(第45回)、西依章郎(第46回)、遠藤孝行(第47回)、小手川義光(同)、松浦隆志(同)、松田俊秀(第48回)、山下政晴(同)、下村晃(第49回)、伊賀勝秀(第50回)、奥川隆生(同)、渋谷宝作(同)、小橋薫(同)、鶴田幾雄(同)、豊田秀造(同)、土田謙二(同)、河原文博(第51回)、石川公博(第53回)、大坪孝幸(第55回)、國廣保彦(第56回)、河邊清美(第57回)、近藤昌則(同)、阿部万寿夫(第59回)、上村憲吾(同)、亀井俊幸(同)、田尻清司(同)、小林伸彦(第60回)、内田孝一(第61回)、岸照雄(同)、松木正典(同)、高橋哲夫(第63回)、千葉史(第68回・平成5年)、丸尾克弘(第72回・平成9年)、時松真男(第73回・平成10年)、島津侑香(第80回・平成17年)、島口大治郎(同)、黒木昭博(第81回・平成18年)、成瀬淑恵(同)、宇戸裕生(第83回・平成20年)

※以下の写真データをご入用の方は東京四極会事務局へお問合せください。